良質の日本酒動画コンテンツ-熱い佐渡ヶ島のオヤジさん!

慶光院です。

最近、ちょくちょくやっているのが、YouTube で

・自身イチオシの日本酒に関する動画がないか?

あるいは、

・「日本酒知識」御託系の良い動画がないか?

というのを検索していろいろ観ること。

ですが・・・琴線に触れるものがないなぁと感じる。

御託を述べる系のやつは、割と前時代的。「添加用の醸造用アルコールは昔より質がいいんだよー」「アル添の方が、むしろ高級酒で売られてるんだよー」系の、言い訳みたいなネタを教科書通りにしゃべっている。これって、私がWebの黎明期の1998年辺りにコンテンツ書いていた頃と全く変わらないアル添の「言い訳」であるし、昨今のバリエーションが多様化して激変する日本酒業界を鑑みると、旧態依然とした特定名称酒分類の解説が、いったい香味の判断にどれだけ役に立つのさ?と 感じたりする。

そう、日本酒は何だか急激に新時代に突入している。何というか、収拾が付かない感じになっている感じがする。昔の将軍様でも飲めなかったようなレベルの酒を、庶民が普通に飲める時代になり、さらに香味のバリエーション/ベクトルがとても追いきれない全方位に拡大している。とにかく削る系、究極クリア系、とにかく削らない系、多酸系、クドイ系、お燗追及系、食中酒としてのバランス追及系、甘さ追及系、古式製法追及系、自然派系、ドメーヌこだわり系、都市型工業割切系、大手も参入しての酒造好適米開発競争、同じく酵母開発競争、etc.

産業としては一時期の没個性を脱し、(個人的に)良い方向へ向かっているとは感じる。地に足の付いていない蔵元は淘汰されていくのだろう。それはそれだが、ものすごく広がったバリエーション/ベクトルを測る術に苦労している気がする。鑑評会、品評会、コンペティション、コンクール、の類の乱立、はその一例か。

(ワインに比して明らかに「技術の酒」であるが故に、) 「はたして、これも日本酒であったか!」と日本酒の幅の広さに感嘆するとともに、この調子で広がっていくと消費者はどんなお酒を日本酒とイメージすればよいのかわからなくなりそうだ、とも感じたり。

Sake & Investments という観点で言うと、そんな新時代の日本酒は明らかにホットな領域となっていて、産業としての転換点を迎えていると思う。今一番私が興味があるのは、(こういう言い方は微妙だが、海外の知識が中途半端な層に向けて)日本酒を高い値段で輸出できるようにすること。実際、やればいくらでも出来そうに思っている。

・・・動画の話からだいぶ脱線した。

いくつか動画を観て、「こいつは凄い!」と思ったチャネルがこれ。私の愛する酒のひとつ、『扶桑鶴』でYouTube検索して出てきた、佐渡ヶ島の酒屋さん「伊藤酒店」 伊藤俊二 さんの動画チャネル。まさに継続は力なり、というか、1分代~4分代ぐらいの動画を、多分ほぼ毎日UPしてる。

https://www.youtube.com/channel/UC9yVJ9d5wkq9YFov6ClMNkQ

超絶リスペクトです。 思わず、LINE 友だち申請しちゃった♡

酒屋さんのWebサイトはこちら。

http://itousaketen.shop-pro.jp/

「・・・
残りの人生を思う存分楽しんでやろうと決めました。
好きな酒飲んで、佐渡のうんめえモン食うて…地元のお客さんとは酒の会で楽しく飲んで、たまーに酒蔵見学したり。
日本酒が大嫌いだった若い頃が嘘のようです。こんなにも美味しい日本酒を知らんかった事が残念でなりません。 ・・・」

いやー、いいすね。心が洗われます。おやじさんに会うためだけにでも、佐渡ヶ島を再訪したくなりました。